明治150年、没後100年
昨年大好評をもって再発見された
孤高の神絵師、渡邊省亭
今年も満を持して皆の前にふたたび降臨します!

SEITEI リターンズ! 〜渡邊省亭展〜

昨年大好評を博した渡邊省亭の企画展が、再びやってきます。ほとんどの作品が今回新たに集められたものばかりです。日本国政府とフランス政府合同主催の「ジャポニスム2018」の公式企画として、10月から開催されるパリのギメ東洋美術館での「Meiji-Splendors of Imperial Japan.(1868-1912)(明治―大日本帝国の光彩)」への作品出陳も決まった渡邊省亭。本展は、フランスよりも一足先に日本でまとまって作品を見られる絶好の機会となります。

今回の展示では、一月から十二月までそれぞれの月をテーマに描いた十二幅対が勢揃いします。その格調高雅な筆致で描いた十二幅対作品には思わず息を呑みます。また、省亭が描いた下絵を流麗な工芸の形へ昇華させた濤川惣助(なみかわそうすけ)の七宝作品も展示されます。渡邊省亭×濤川惣助といえば、いまも赤坂迎賓館の花鳥の間を瀟洒に彩る古今無双のゴールデンコンビです。その他、省亭が挿絵を描いた『一八七八年万博美術傑作集』など、みどころ満載です。今回の展示の作品を集めたミニ図録も販売いたします。 岡倉天心やフェノロサからも認められた実力を持ちながら、弟子もとらず、画壇にも属さず、ひたすら画業に専念した省亭。明治150年、そして省亭没後100年となる本年、孤高の神絵師の再降臨をお見逃しなく!

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ABOUT WORKS

洒脱な作風

洒脱な作風

渡辺省亭の作品は、対象の正確な描写を即興性高く実現する高い技術、豊かな装飾性、色彩美を特徴とし、さらに西洋風の精緻な表現をバランスよく融合させることによって、現代の眼でみてもなおそのモダンで高い気品を感じることができる。同時代において既に評価が確立している河鍋暁斎や柴田是真の次に注目すべき画家であることに疑いはない。



印象派への影響

印象派への影響

1878年パリ万博に出品した工芸品の図案が受賞し、これを機に現地へ 派遣された。そこで印象派画家のパトロンのサロンで絵を描くデモンストレーションを度々行い、その技術は驚愕をもって称賛された。そしてドガ、マネ、デ・ニッティスなどにその場で描いた画を渡したことがドガの覚書によって確認できるが、その中でドガに渡した作品は現存しており、ドガはそれを長く大事に持っていたことがわかっている。さらにデ・ニッティスは省亭の作品を模写するために彼の作品を購入しさえしている。



七宝の図案家として

七宝の図案家として

その才能を見出され輸出用陶器などを扱っていた起立工商会社に就職。そこで七宝工芸図案を描くとともに、写実的で立体感のある表現や軟らかな表現を生み出すことが可能となる無線七宝という革新的な技法を生み出した濤川惣助を美術面で支えた。現在彼らが手がけた七宝の一部は迎賓館赤坂離宮の壁に30枚はめ込まれている。



ABOUT WATANABE SEITEI

OTHER MUSEUMS

迎賓館赤坂離宮

迎賓館赤坂離宮

「没後100年渡辺省亭特別展」
8月31日(金)〜10月9日(火)
●渡辺省亭下絵による濤川惣助の七宝焼30枚



山種美術館

山種美術館

「皇室ゆかりの美術
ー宮殿を彩った日本画ー」
11月17日(土)〜1月20日(日)
●渡邊省亭
<赤坂離宮七宝下絵 花鳥図画帖>のうち
「尉鶲に牡丹」「淡紅鸚哥に科木」など4点を予定



and more !

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静嘉堂文庫美術館
明治150年記念展
「明治からの贈り物」
7月16日(月・祝)〜9月2日(日)
●濤川惣助(渡邊省亭下絵)
「七宝四季花卉図瓶」一対



『SEITEI リターンズ!孤高の神絵師、再降臨‼︎』
 会期:2018年9月15日(土)〜9月29日(土)
 会場:加島美術 東京都中央区京橋3−3−2
 開館時間:10:00から18:00まで( 会期中無休)
 観覧料:無料
 展示点数:約35点
 詳細はこちら

主催:一般社団法人 日本美術継承協会
企画協力:SEI-RIN、加島美術
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本/ 日仏会館・フランス国立日本研究所